2003年5月1日

中国知財事情 第1回

中国 新馳名商標の認定と保護規定

 中国で「馳名商標の認定と保護規定」に関して、新たな制度が始まる。中華人民共和国国家工商行政管理総局局務会の審議で可決された新商標法は、2003年4月17日公布、同年6月1日から施行されることとなった。今回の新商標法の制定により1996年に制定された「馳名商標の認定と管理の暫定規定」は同時に廃止されることとなる。

1. 新商標法制定の背景

 2001年中国新商標法が実施される前は、馳名商標に対して特別な保護を与える明確な規定は設けられていなかった。1996年8月14日、国家工商行政管理局は「馳名商標の認定と管理の暫定規定(局令56号)」を公布した。当該規定により、馳名商標の認定主体および提出すべき証明資料について規定されたが、実際に馳名商標として認定された登録商標は全て中国国内企業の商標であったため、諸外国から内外人不平等の理由で批判を浴びた。

2. 新商標法による馳名商標の保護

 2001年12月1日から実施された新商標法ならびに2002年9月15日から実施された商標実施条例においては、馳名商標に特別な保護を与える条文ならびに具体的運用の規定が設けられた。(資料1参照)

 それらの規定により内外人に係わらず、異議申立時や取消審判請求時の係争案件ごとに馳名商標認定の申請を行える旨が規定された。
 国家商標局は、新商標法および商標法実施条例の規定に基づき、従来の「馳名商標の認定と管理の暫定規定」を訂正した上で、本件「馳名商標の認定と保護規定」を制定・公布した。
「馳名商標の認定と保護規定」は17条の条文からなり、その主な内容は馳名商標の定義、馳名商標を証明するために提出すべき証拠の内容、商標出願登録及び商標審判請求において馳名商標の認定を要求するプロセスおよび認定後の馳名商標の効力などである。

参照資料