2013年4月1日
フロンティア・ラボ株式会社
開発した技術が「ASTM規格」に採用されました。
このたび、当所クライアントである、フロンティア・ラボ株式会社が開発した分析方法が「ASTM規格(D7823-13)」に採用されました。
フロンティア・ラボ株式会社はガスクロマトグラフィー分析機器に使用するパイロライザーやキャピラリーカラム等の専門メーカーです。
今回ASTM規格に採用された技術は、ポリ塩化ビニル(PVC)中に可塑剤として含まれる6種の規制フタル酸エステルの定量分析法に関するものです。
PVC中に含まれるフタル酸エステルは1000ppm(0.1%)以下と微量であり、従来の方法では分析が困難でしたが、この技術によれば、PVC中に含まれるフタル酸エステルを熱脱着して、ガスクロマトグラフィー/質量分析(TD-GC/MS)により分離分析を行うことにより、容易に同定と定量とを行うことができます。
また、サンプルは、1サンプル当たり10mL程度と少量の有機溶媒の使用により簡便に調整することが可能です。
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「ASTM規格」:ASTMインターナショナル(旧米国材料試験協会:American Society for Testing and Materials)により設定・発行される工業規格