株式会社ソパックシステム 独立行政法人国立高等専門学校 福島工業高等専門学校
『総合的な学習の時間』教育支援システム「ネット知図帳まとま」 産学官連携で開発
2001年9月末文部省の定める「総合的な学習の時間」を支援するシステムの発表会が福島県で行われた。この発表会には、独立行政法人国立高等専門学校福島工業高等専門学校の教職員有志やソフトウエア開発会社ソパックシステム、いわき市の関係者が出席の下に行われ、産学官連携による共同開発された教育システム「ネット知図帳まとま」が発表された。
「ネット知図帳まとま」は、子供達が校外学習などで集めた地域の情報を、画像、イラスト、文章などのデータとして、パソコンの画面上の地図に、子供自身が入力できるようにしたシステム。これらの入力情報はネットで公開されるので、学校間の交流にも役立つとともに、学習成果を次年度にも引き継げるといった可能性を持つ。小学生にも操作が容易に行なえるので、子供達が楽しみながら情報の蓄積に参加できるといった特徴がある。
システム開発を行ったソフト開発企業ソパックシステムは、地理情報システム(GIS)を採用した情報管理製品の開発を行なっており、このGISエンジンを提供。福島工業高等専門学校の研究グループによって開発された。この地理情報システム(GIS)現在特許出願中。
同社は、2002年1月、ニュービジネス協議会が主催する「ニュービジネス大賞」において、東北ニュービジネス大賞を受賞。2003年1月には、「全国区」への推薦をうけて、第13回ニュービジネス大賞・特別賞も受賞した。GISを採用したオリジナル製品開発等の事業を展開する。
一方、独立行政法人国立高等専門学校福島工業高等専門学校は、詳細な地図情報システムを活用し,子供達による地域への理解を深めることが、学習の記録・活用に有効であるとして開発を進めたきた。
今回の「ネット知図帳まとま」の発表は、産学官連携の貴重な成功例として、2002年10月1日付、産経新聞、福島民報、福島民友、いわき民報、又、2002年10月2日付、日刊工業新聞など大きく報道され注目を集めている。
産学官連携により地域経済活性化にも貢献する貴重な成功例として今後の産官学連携による共同開発に大きな影響を与えそうだ。
参照資料
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産経新聞GISで教育支援 福島高専教員有志ら産学官共同で開発
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福島民友「総合学習支援システム」デジタル地図帳完成
産学官で開発、いわきで発表会 -
福島民報小中学校の地域学習効果を電子化
教育支援ソフト開発 地図表示や情報蓄積
いわきの福島高専、ソパックシステム、NTT-MEなど -
いわき民報教育支援システム「ネット知図帳まとま」 高専など産学官連携で開発
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日刊工業新聞GIS応用の地図ソフト 小中学生教材向け開発
学校間交流のツールに産学官連携の実結ぶ
参考資料媒体
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いわき民報 2002年10月1日夕刊1面
会社情報
会社名 株式会社ソパックシステム
設立 1991年
代表取締役 酒井 章夫
住所 〒 972 - 0164 福島県いわき市遠野町深山田宇川堀1-2
TEL 0246 (89) 2206
FAX 0246 (89) 3306
学校情報
独立行政法人国立高等専門学校 福島工業高等専門学校
住所 〒 970 - 8034 福島県いわき市平上荒川字長尾30
TEL 0246 (46) 0700
FAX 0246 (46) 0713
メールアドレス syomu@fukushima-nct.ac.jp

(ソパックシステムホームページ)