具体的な解析手法

例として、「課題-構成マップ」、「ネットワークマップ」をご紹介します。

解析手法① 課題-構成マップ

課題-構成マップ

課題—構成マップとは、特許明細書中に記載されている「発明が解決しようとする課題」と「解決手段」の関係を、マトリクスで表した図です。
この図を「トリ」の視点から見ると、以下のような情報、分析が得られます。
・構成Aについて既存の他社技術があれば、自社で開発するか、その他社とアライアンスを組むことで、より効率的な研究開発につなげられる可能性がありそうだ。
・課題2,3に関連する構成B等については、既に他社が特許を多く取得しており、今後この分野に進む際には、実施可否調査や無効調査により十分な対策をとる必要がありそうだ。
・課題1を解決するための構成Fについては、今まであまり注目されていない。自社が先駆けて構成Fについて研究開発、権利化を行なえば、この部分で有利なポジションを気づけそうだ。

 一方、「アリ」の視点からは、現在の自社製品がどのような課題と構成(=請求項の記載)であるかがわかり、特に課題1を解決するための構成Aについて詳しく検討していくことで、どのように先行技術と差別化を図り、権利化すればよいかという情報が得られます。
 課題-構成マップでは、全体を俯瞰することが可能になると同時に、個別の出願案件についても詳細な検討を加えられる点で、「トリの目」「アリの目」の両方から有効な情報を得て、知財戦略策定に役立てることができます。

解析手法② ネットワークマップ

これは、企業(四角)と技術要素(丸)の関連を見るために、数千件の特許公報からなる特許情報(+ウェブ情報、新聞情報)を「共起分析」という手法で分析したもので、「トリ」の視点から下記のようの情報が得られます。
・自社(O社、赤丸)が技術要素Bと関連が深いこと、注力していること。
・技術要素Bに関する競合としてはP、Q、I社(青丸)がありえること。
・(技術要素Bを必要とする)技術要素Aに注力するA~F社(黄丸)に自社技術を売り込める可能性があること。
・自社技術と技術要素Dを組み合わせると良い製品ができそうなときに、技術要素Dに注力する企業(緑丸)

ネットワークマップ

ほかにも様々な分析手法とそのためのツールがあります。
敵を知り、それを自社の事業戦略へ結びつけるためには膨大な情報の収集と解析が不可欠です。事業計画の策定の際に、弊所の解析サービスを是非ご活用ください。