2006年5月1日

株式会社キンセイ産業
平成18年度全国発明表彰「日本商工会議所会頭発明賞」を受賞

 平成18年3月30日に行われた全国発明表彰選考委員会の審議により、株式会社キンセイ産業(代表取締役社長:金子正元氏)の発明、乾溜ガス化焼却装置(廃棄物の乾留ガス化焼却処理方法【特許第2909393号】)が、平成18年度全国発明表彰第1表彰区分特別賞「日本商工会議所会頭発明賞」を受賞した。表彰式は、常陸宮殿下同妃殿下ご臨席のもと、6月19日にホテルオークラにて開催される。

 受賞者には東陶機器、本田技術研究所、セイコーエプソン、東芝、ソニー、旭化成、キャノンなど、錚々たる企業の研究者・技術者が名を連ねるなか、株式会社キンセイ産業は、堂々、中小規模の企業からの受賞となった。

受賞発明の内容

 株式会社キンセイ産業は、廃棄物が環境に及ぼす悪影響を排除して環境改善を目指すことをテーマとして焼却技術の開発を進めている。
 増加を続ける廃棄物(一般廃棄物:5161万トン/年、産業廃棄物:4億1200万トン/年)は、最終処分場の確保に限界がある。そこで、焼却処理による減容化が望まれるが、焼却による有害物質の発生を抑制することが必要となる。
 受賞発明となった乾溜ガス化焼却装置(廃棄物の乾留ガス化焼却処理方法【特許第2909393号】)は、2台の乾溜ガス化炉と、この乾溜ガス化炉で発生する可燃性ガスを燃焼させる燃焼炉とを用いるもので、廃棄物を乾溜ガス化炉内で密閉状態にして必要最小限の空気で乾溜し、廃棄物から可燃性ガスを発生させ、その可燃性ガスを燃焼炉で完全燃焼させる。2台の乾溜ガス化炉は適切なタイミングで切り換えて交互運転を行い、廃棄物の高温焼却処理を連続して行う。また、燃焼炉では、可燃性ガスの燃焼温度が一定となるよう乾溜ガス化炉への供給空気量を制御する。この制御によって高温で安定した燃焼が可能となり、有害物質の発生をほぼゼロに抑制できる。
 この技術によって、株式会社キンセイ産業は、産業廃棄物の焼却における環境負荷の低減やエネルギー資源の消費低減等により環境向上への貢献を続けている。

全国発明表彰について

 全国発明表彰は、大正8年に第1回帝国発明表彰としての開催にはじまり、以来、文部科学省、経済産業省、特許庁、日本経済団体連合会、日本商工会議所、日本弁理士会、朝日新聞社の後援のもと、発明の完成・実施化等に貢献した者を顕彰することにより、発明の奨励・育成を図り、わが国の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として行われている。
 特に、皇室の発明奨励に対する思召により毎年御下賜金を拝受し、最も優れた発明完成者には恩賜発明賞が与えられる。
 全国発明表彰は第1表彰区分(科学技術に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果をあげている発明が対象)と第2表彰区分(科学技術に秀でた進歩性を有し、かつ特許権などの認定登録後3年以内の発明が対象)とに区分されており、第1表彰区分には、恩賜発明賞「畠山一清賞」をはじめ、特別賞として内閣総理大臣発明賞、文部科学大臣発明賞、産業経済大臣発明賞、特許庁長官賞、発明協会会長賞、日本経済団体連合会会長発明賞、日本商工会議所会頭発明賞、日本弁理士会会長賞、朝日新聞発明賞がある。


 なお、平成18年度全国発明表彰の詳細は社団法人発明協会のホームページにて公開されている。

参考資料媒体

会社情報

キンセイ産業社章

会社名 株式会社キンセイ産業
設立 1967年
代表取締役 金子 正元
住所 〒 370 - 1203 群馬県高崎市矢中町788
TEL 027 (346) 2161
FAX 027 (346) 5476

焼却装置写真
GB型乾溜ガス化焼却装置
基本構成写真
乾溜ガス化焼却装置基本構成
全国発明表彰 受賞件数
第1表彰区分
恩賜発明賞
 「畠山一清賞」
1件


内閣総理大臣発明賞 1件
文部科学大臣発明賞 1件
産業経済大臣発明賞 1件
特許庁長官賞 1件
発明協会会長賞 1件
日本経済団体連合会
 会長発明賞
1件
日本商工会議所会頭
 発明賞
1件
日本弁理士会会長賞 1件
朝日新聞発明賞 1件
発明実施功績賞 9件
発明賞 12件
第2表彰区分
21世紀発明賞 1件
21世紀発明奨励賞 2件
21世紀発明貢献賞 3件
発明奨励功労賞 9件